夏の田舎暮らし体験塾


 団塊のの世代や若者を対象とした鯵ヶ沢町での田舎暮らしを体験する夏シリーズが開催された。7月31日〜8月3日までの3泊4日である。参加者は24名。様々な人たちが参加してくれた。
 1日目参加者は飛行機で到着、三内丸山遺跡を見学し、金木町の太宰 治の生家「斜陽館」を見学し、自然学校に入った。参加者はこの日は開校式を行い農家民泊に移動した。次の日は、またぎの大谷石捷さんが案内する「青沼コース」にでかけた。途中、この一ツ森地区のまたぎの里として、白神山地との共生の歴史を、父親の石之丞またぎの話しを聞きながら、このコースは昔、熊の狩猟場として活動したエリアであることを聞きながら、山あり谷ありのコースをガイドしてもらった。参加者は通常の道があるコースを歩くのと違い、またぎが動いたコースを初めて体験し、自然と共生した地元の人達の生き方を、またぎのガイドで学んだ。漸く青沼の見える地点に到着した時参加者は一つの安堵感が立ちこめていた。行きは約3時間半ぐらいかけて歩いた参加者は、復路は赤石川まで下り、そこから川を渡り、対岸に移動した。川の中をガイドやスタッフに、「おんぶ」してもらい渡る参加者もいた。みんな初めての体験でとても楽しかったみたいです。


 夜は、自然学校のお風呂に交替で入浴し、夕食をとりました。そして各自の民泊先に移動しました。


 8月2日この日は、農家作業を体験するということで、トマトの選果作業とスイカの選果と収穫作業を体験しました。トマトがオートメーションの機械を通して、ABCDEと選別作業を教わり、体験したが、せっかく農家が収穫したトマトが形の関係で価格も変わり、選別されることに、憤りを感じていました。
 その後は、スイカも選別作業を体験、同じくキロ毎に選別されるのと、中が割れているかどうかを指導してくださった工藤さんが一発で当てるのにも驚いていた。そして、順番が後になったが、まずは取れたてのスイカをみんなで試食した。とてもみずみずしいスイカの取り立ての味に、参加者はいくつも食べた人もいました。そして最後は、スイカのもぎ取り体験をしました。広い高原畑に立ち、スイカをはさみでもぎとり、動くトラックの中に力ずくで手渡して放り投げていく作業はとても腕力がいる作業でした。そして工藤さんからお土産のメロンをいただき、後にしました。その後は、鰺ヶ沢漁港にいき、イカの生干しをしている所を見学し、午前中に自然学校に戻りました。午後は青森県の構造政策課の就労グループの、農家の進めに対しての青森県の支援について、研修会を実施しました。
農家として、土地を借りる事。そこから収入を上げられる野菜や農作物をとり、生活費を稼ぐまでの行程の大変さを語ってもらいました。参加者は素人の家庭菜園と違い、田舎暮らしのイメージを改めて感じたみたいです。その後は、早めに自然学校を出発し夜の弘前ねぷたに出かける準備をしました。


 この日はやはり弘前市内は、混んでいました。駐車場をようやくみつけ早めにそこで夕食用の弁当を食べ、ねぷたの運行コースとなっている土手町通りに出かけました。午後7時ごろから太鼓の音が響きわたりねぶた運行がはじまりました。参加者は思い思いの場所に陣取ってねぷたを見ました。「ヤーヤドー」と大きな声がすると、ねぷたを引いているみんなが「ヤーヤドー」と答えます。何台も何台も連ねてきます。こどもねぷた、市役所・町内会・各町村・保育園など、ねぷたの制作者はまちまちです。ねぷたをひいている人たちもバラバラです。次から次へと繰り出すねぷたに時間がたつのも忘れるぐらい見ていましたが、時間で戻らなくてはならず、8時過ぎには弘前市を後にしました。


 8月3日は、ホテルと民泊から参加者が自然学校に合流し、地元の人達も参加し交流会を開催しました。
 今回の田舎暮らし体験ツアーに参加した感想・地元の人達の団結とまじめさ・親切さに感銘した人、トマトなどの選果作業を通して、農家生活の楽しさや大変さを語る人、家賃が安いんであれば夏場だけでもきてみたいという人など様々です。後もう少しでリタイヤする時の大きな参考になったという人もいました。いずれにしろ参加者は何かの手応えを感じて戻られました。最後に海の駅イカ焼きロードで買い物をし、青森空港から首都圏に戻りました。今年の秋か冬にもう一度田舎暮らし体験ツアーを企画します。


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