第2回山村力(やまぢから)コンクール受賞報告

 平成20年3月12日(水)13:30から第5回オーライニッポン全国大会が開催され、その大会で第2回山村力コンクールの授賞式も行われた。今回からこの賞はオーライニッポン会議が主催することとなり、白神自然学校一ツ森校は団体の部として「審査委員会長賞」を受賞することができた。受賞理由は、「白神の里への定住促進事業」が評価された。具体的講評については、白神山地周辺では、空き屋が目立ち、就労の場がないことから若者の定住が少ない。一方、団塊の世代の田舎暮らしへの勧めを通して、その能力を農業や山を守る活動に活かすことを目的に定住促進新事業を展開した。一昨年より、田舎暮らし体験ツアーを実施、首都圏住民で「田舎暮らし」の希望者を対象に、大手旅行会社と連携を図り、四季を通して鰺ヶ沢町に来てもらい、農・漁業体験と街巡り、空き屋捜しをはじめ、行政担当者による就労等の支援策の説明会を実施してきた。現在まで100名を超える方々が「田舎暮らし体験ツアー」に参加された。鰺ヶ沢町では、商工会議所、観光協会、役場、自然学校が中心となり、「鰺ヶ沢町定住推進バンク協議会」を立ち上げ、定住推進の課題に挑戦している。
 また、講評として大手旅行会社との連携による都市部からの参加者募集、山村の魅力を都市在住者にアピールするプログラムなど評価できる。ツアーの継続性と移住者の定住化が達成されることを期待したい。今後の展開として青森県内近隣の地吹雪ツアー(五所川原市)などとの連携も視野に入れ、津軽地域としての広がりにも期待したいとしている。

オーライニッポン会議で代表の養老猛代表と若林正俊農水大臣 挨拶をする若林農林水産大臣

山村力審査委員会長賞を立松和平審査会長から受け取る
永井代表
宮城県本吉街を訪れた萩本欽一さん「田舎に帰ろう」の番組

テレビ東京大島信彦局次長の基調講演
オーライニッポン大賞の事例発表


 基調講演では、「田舎に帰ろう」を企画した大島ディレクターから長番組となったこの番組の特徴を紹介し、素朴な地方に突然俳優が訪れ、「今日泊まらせてくれ」の一言の人間的なドラマが高視聴率をもって5年間続けてきている旨の話があり、萩本欽一さんの田舎に行こうのビデオを通し、ドラマと感動の話しを綴った。また、オーライニッポン大賞では、有識者の静岡文化芸術大学学長の川勝平太学長や女優の浜 美枝さんらを交えて、パネルデイスカッションが行われた。全国の地域活性化の取り組みは、地域経営としてとてもすばらしい地域のリーダーの熱意によって実現していること。女性のエネルギーがその事業を推進していることなどが紹介され、このオーライニッポンの選定事例が、今後の日本の活性化を誘因していく事例だという評価を最後に川勝平太先生からあり、大変有意義な全国大会だった。今後もこの賞に恥じないように「田舎暮らし体験ツアー」を発展させていきます。


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